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    • 2013.01.24 Thursday
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    新井友香×ペヤンヌマキ 特別トーク第6回

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      特別トーク
      演出にブス会*のペヤンヌマキさんを迎えて送る、来年1月の劇団宝船番外泥船公演。

      それに先駆けてお送りする、脚本の新井と演出のペヤンヌさんの放談、だめんずトークから話題は三十路女子の前に立ちはだかる〈壁のことにーー。
      第6回は「仕事と出産の狭間で
      です。


      ――『撫で撫で』で主軸になっているのが、「結婚と出産の期限」ですが、ペヤンヌさん自身はそこに葛藤したりすることはありますか?

      ペヤンヌ しますね。仕事中心で考えてると、いつ産むんだろうって思っちゃいます。芝居をやってると1年半先の予定とか決めなきゃいけないのに、このときに芝居やるってことはこのときにはまだ産んでないってこと?と思うと、期限ってどうなるんだろう、と。


      ――新井さんは、まさにその隙間を狙って。(第2回対談参照


      新井 そうだね。たまたまその時期ぐらいに、出るのより書くほうにシフトチェンジができたので。でも落ち着いたらまた出たりもしたいなーと思ってるんですけど。


      ペヤンヌ 書くほうが、育児との両立は可能ですか?


      新井 それはそうかもしれないですね。夜に家を、しばらく空けづらくなるから。ある程度大きくなったら、たとえば夫とかにでもこの期間は子どもを見てて、とかも頼めると思うけど。子どもが一人だったらともかく二人だと、人に世話をお願いするのも夫以外ではなかなか難しい。夫が不在で一人で全部、食べさせて寝かせてとかってやると、毎日よくわからない困難な目にあうので(笑)。片時も休んでいないというのに何も追いつかないぞ、みたいな感じになってくる。でもきっと2人産んどいたほうがもっと先には楽になると思って。だけどそれも、短期集中で決め打ち!って感じでしないと、難しくなってきますよね。


      ペヤンヌ 打算じゃないけどそういうプランは必要ってことですよね。自然な流れでやってても。


      新井 そうですね。私は、幸運なことに作るぞって決めたら、計画どおりにわりとすぐできたので。そこで苦労する人もいると思うんだけど。


      ペヤンヌ 友達で子どもが生まれて、その人はすごく仕事がしたい人なんですけど、私からしたら、先に結婚してうまくいって良かったねーとか思ってたら、その人は“出産したことによって仕事が中断された”っていうことへのストレスがすごかったんです。こっちからしたら、その子は結婚出産と確実にステップアップしてるからいいじゃんって思うんですけど。そういう立場になったら、ないものねだりでこうなっちゃうのか、と…


      新井 そんなことを言ったら元も子もないね(笑)。


      ペヤンヌ じゃあ、産む前までにある程度自分が成功して、って考えると、30半ばでもう成功してなきゃいけないのかってことになる(笑)。だから、男に比べてすごく時間がないですよね。


      新井 そう考えてみると、まったく成功もしてなかったのに、見切り発車したなと思ったけど(笑)。逆に、子どもできたなと思ってから、これはぼやぼやしてたらいかん、とか思って。前よりは頑張るようにはなったかもなーとは思います。少ない時間に頑張らなきゃ、みたいにはなったから。


      ペヤンヌ そこから成功してるかたもいらっしゃいますもんね。


      新井 こういう仕事とかだと、ちょっと中断はされるけれど、いろんな経験をするのはいいことかなと。


      ペヤンヌ
       独身で子どもいないままだと、なんかこじらせちゃったまま過ごしてしまうなという危機感もあるんです。


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      新井友香×ペヤンヌマキ 特別トーク第5回

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        特別トーク
        演出にブス会*のペヤンヌマキさんを迎えて送る、来年1月の劇団宝船番外泥船公演。

        それに先駆けてお送りする、脚本の新井と演出のペヤンヌさんの放談、第5回は「追い続けて1周です。


        ――過去を振り返った時に、この人とつきあったのは時間の無駄だったなーと思ったことはありますか?

        ペヤンヌ 無駄とかはないかな。何かしら、こういうこともあるんだ、っていう。


        新井 無駄だと思って別れたけど、あとから振り返るとそれなりに収穫はもたらしてくれてたなって思う(笑)。


        ――それはネタ的な収穫っていうことですか?


        新井 ネタとか、なんかこう、本を開いた時、目次の項目が増えるみたいに……


        ペヤンヌ 引き出しが増えますよね(笑)。本来の好きになるタイプがいて、そこでダメだったら次につきあう人は全然違うタイプとつきあってみようと思ってつきあって、結局本来の好みじゃないからあんまり長く続かなかったとかあるじゃないですか。でもなんか、それはそれで、こういう人とつきあったらそうなるんだ、みたいなことを経験できて良かったなーみたいな感覚(笑)。


        新井 そうねえ。前に友達が言っていたのが、この人のここがイヤだからそうじゃない人とつきあおうって、違うタイプの人とつきあったら、その人には新たなイヤなところがあって。新たなイヤなところがない人がいいや、ってやってると、結局1周するって(笑)。


        ペヤンヌ そうそう、繰り返すんですよ、結局(笑)。その前は、本来好きだった人からイヤな目にあってそれが敵みたいになってて、そこから救ってくれる別のタイプがいたのに、そいつが敵になっちゃうと今度また、その前の敵がまた味方になっちゃったりとかして、なんかよくわかんないことになる。


        新井 ね。確かに、どんづまりの事態に陥ってる時には、救世主のように見えてしまう。


        ペヤンヌ 救世主がつまんない男って発覚した時に、つまんなさからの救世主がその前のダメ男だったりすると(笑)。


        新井 その2人と交互につきあってたらおもしろいけど(笑)。


        ――そういえば、女性で劇団の主宰をやっていることで、多少モテたりはするんですか。


        新井 女の人だと逆に怖がられちゃったりするんですよね。でも、男の主宰はやっぱりモテるんだよね(笑)。狭い世界では女の人のほうが権力に弱いから。


        ペヤンヌ 男はモテる可能性がすごいあるけど、女はそういう立場になればなるほどモテとは遠くなっていく気がする。


        新井 セクハラする人みたいな雰囲気にされちゃうもんね。


        ペヤンヌ 立場や権力を武器に若いイケメンをはべらせる、とかそういうイメージしかないですよね(笑)。


        新井 「残って稽古しなさい」とか言って(笑)。ちょっと憧れるけどね、残念ながらそんな気も起きもしなくて。セクハラみたいなのは、まだ若いうちだったらいいかもしれないけど(笑)。今だと、たとえば若い男の子とかに「飲みに行こうよ」って誘ったらセクハラになるのかなってちょっと思う(笑)。相手が誘って下さったならば、違いますけどね。


        ペヤンヌ ブス会*は、ほとんど女だから…。女ばっかりだと、女同士の関係が…仮想敵を常に作っていたりとかそういうことが起こりやすいから、男性がいたほうが潤滑油になるというか、そこまで煮詰まることはない。


        新井 そうかもしれないなあ。女の人も、男の人がいると多少そういうドロドロを隠すから。


        ペヤンヌ ですよね。良く見せようっていうのが働くから、嫌悪感とかを表に出さないじゃないですか。男の目を気にしない状態だと、てんぱった時にお互い地を出しちゃったり、保身が強すぎて、自分が悪くないということをそれぞれが主張し始める(笑)。男の目があるとあんまりそういうことも言わないと思うんですけど。


        新井 集団の中にすごく特徴のある男の人がいたりすると、女性は結託しますよね。


        ペヤンヌ そうですよね。男の人を敵に回した方が、いい感じの結束になりますよね。




        新井友香×ペヤンヌマキ 特別トーク第4回

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          特別トーク
          演出にブス会*のペヤンヌマキさんを迎えて送る、来年1月の劇団宝船番外泥船公演。

          それに先駆けてお送りする、脚本の新井と演出のペヤンヌさんの放談、第4回は「貸してはいけない!」です。


           

          ――1月の公演『撫で撫で』には、主人公のひとりの彼氏として、東大出だけどぐずぐず言って働かない無職の男性が登場します。ダメ男なのに惹かれてしまうポイントみたいなものがあるんでしょうか。


          新井 この人はただの無職じゃない、って。本当は才能がある人なんだ、っていう。


          ペヤンヌ そういう、自分の中でのポイントみたいなものが…。


          新井 うん。必ず「仕事何やってる人?」「無職…あ、でも東大なんですけど」って言って回らなきゃいけないけど。


          ペヤンヌ 無職っていうと聞こえは悪いけど…みたいな(笑)。


          新井 インテリな人って、自分が働かないための理屈もすごく考えるから、たぶん哲学者とかって怠け者がなるんだと思う。働かない理由を素晴らしく言えるために考えてるから、たちが悪い(笑)。たぶん、語るよりも黙々と体を動かしてる人が最も素晴らしいですよね。


          ペヤンヌ わりとステキな言葉を持ってる人に惹かれるけど、そういう人って理屈っぽいから、つべこべ言わずに働くっていうタイプの人じゃないんですよね。まず体が動く人はあんまりそういう理屈こねないというか、別に言葉を重視してない。


          ――男の人のほうが、そうやってプライドでがんじがらめになって窮屈な思いをしてそうですね。


          ペヤンヌ 男の人ってなんか変なプライドに縛られて、恵んでもらってでも働かない人とか(笑)いますよね。


          新井 恵んでもらってるくせにいっちょまえにそのことにプライド傷ついてるからね(笑)。逆に、じゃあその分いい仕事しまっせ!って家事やら何やらやればいいけど、女からお金をもらって「俺は傷ついてる」って、金をもらってるくせに恨んだりとかするから。


          ペヤンヌ お金を渡していいことって絶対ないですよね(笑)。


          新井 ない。絶対恨まれるだけ。


          ペヤンヌ 貸してもありがたがられないですしね(笑)。返ってこないわありがたがられないわ。別れる時に「あの金、貸したよね?!」とか言ったらこっちのほうが卑しい人間みたいな(笑)。すごいさげすまれた目で、そんなことを言うようになってしまったかお前は、みたいな目で見られて。


          新井 ほんと、そう(笑)。お金に関しては、別にもう出しちゃった分とかはいいけれども、その人をもう1回人間としてカウントするには、多少でもお金を返してもらわないともう人間とはカウントできない。それを向こうは都合良く、返さないでいいことに何かでしてるんだと思うけど。


          ペヤンヌ 記憶塗り替えられてますよね。そういう人が結構身近にまだいて、会ってもその記憶ってまるでないですから、たぶん借りてたっていう記憶が塗り替えられてると思うんです。


          ――借りる時は傷ついてるのに結果忘れるっていう。


          新井 ね。で、たぶんそのお金をむしり取った相手に対して、尋常じゃない感情になっていくんだと思う。恋愛対象からはお金を渡した時点で外されるな、と。身銭を切って対象から外され、あげく借りた事は忘れられる。


          ペヤンヌ 全然なんの得にもならないことをやってる。お金を渡してるほうは、愛情注いでるみたいな自己満足がありますよね。あと、お金がないから一緒にもごはん食べに行けないじゃないですか。私が出すから一緒に行こうよ、みたいになっちゃったりとかして。出かけるにも結局金ない人とつきあってると「金がないから行けない」とか言われて。


          新井 ありますね。「遊びに行きたいねー」「金ないから」とか(笑)。お金がないなりに、図書館行くとかやたら散歩するとか、工夫して娯楽を見つけてるのはいいんだけど、だったらやっぱり働いてくれた方がありがたい(笑)。


          ――そこで、喜ばせたいから頑張って働くのがいい男性かもしれないけど、なかなかそうはいかないんですね。


          ペヤンヌ やっぱ、夢を追ってる人ってそこが第一だから、夢さえあれば働かなくても、みたいな基準がありますよね。ものを作ってる人だと、「俺は金は稼いでないけど作品はおもしろいんだからいいじゃねえか」みたいな、自分のプライドがそこにある(笑)。それがお金につながれば一番いいんでしょうけど。



          超先行チケット予約について

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            予約受付終了しました。
            大変多数のお申込み、誠にありがとうございました!



            劇団宝船 番外泥船公演「撫で撫で」の超先行チケット予約を行います!!

            超先行予約特別席として、客席中央の舞台が一番観やすい良席をご用意しております!

            また「まだ行く日を決められない」という方のために、

            今回の超先行予約のみ、後から日時を指定できる予約もありますよ♪


            ぜひ、この機会にチケットをお買い求めください!

             

            ◆超先行チケット予約詳細◆

            予約期間:1014日(日)22:001021日(日)21:59

            チケット金額:4,000円(税込・全席指定)

            予約方法:【日時指定あり】

                  下記のweb予約フォームより予約して下さい。

                 予約管理システム:シバイエンジン     


                 【日時指定なし】※超先行予約のみでの受付です!
                              下記を明記の上、メールをお送りください。
                       
            氏名(フリガナ)電話番号 メールアドレス(携帯・PC
                             
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            ※希望日時は、1215日までに必ずご連絡下さい。


            公演詳細は、こちらよりご確認ください。

            お問い合わせは、ハイレグタワーまでお願い致します。
            TEL:03-6804-0384(平日11:00〜18:00)



            新井友香ネットラジオ出演

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              制作部です。
              ネットラジオ「演劇ネットワーク」に、
              新井友香が出させていただきました。

              http://www.toradio.org/radio/engekinet/index3


              再生マーククリックでそのままお聞きいただけます。
              劇団宝船公演についてのあれこれを、約30分語ってます。
              よろしければお聞きくださいませ。

              新井友香×ペヤンヌマキ 特別トーク第3回

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                特別トーク
                演出にブス会*のペヤンヌマキさんを迎えて送る、来年1月の劇団宝船番外泥船公演。

                それに先駆けてお送りする、脚本の新井と演出のペヤンヌさんの放談。第3回は「菩薩の愛はダメな男を許してしまう?!」です。


                 

                ――今まで、つきあいながら「この人と結婚はどうだろうか?」と思うことはありましたか?


                ペヤンヌ 好きな時はないですね。そうじゃないと好きにならない。


                新井 いまいちな彼氏だなと思ってても、いまいちぐらいで結婚するのが私の人生なんだよなと思ってた(笑)。


                ペヤンヌ (笑)私は、いまいちな彼氏とつきあい続けることが耐えられないですね。耐えられますか?


                新井 いや、耐えられなくて、その人は一番短いかなあ。


                ペヤンヌ いまいちって思った時点で、1年ももたなくないですか、そういう人って。


                新井 や、2年ぐらい…(笑)。でも、この人と結婚したら幸せだろうなあとか思う人って、友達の彼氏とかでいますよね。


                ペヤンヌ あー。そういう人に限って好きにならないんですよね。それがまず間違いなんじゃないかって思うんですけど。実際家のこといろいろやってくれるし、頼れそうだし、ちょっと好意も持ってくれてるっぽいし、って思うんですけど、何故か。おもしろを求めると、やっぱりちょっとね、ずれていきますよね、一般的な幸せから(笑)。


                新井 でも、相手におもしろがないとときめかないところはありますよね。


                ペヤンヌ うん、うん、そうですね。


                ――堅実な結婚をする人は、そんなにおもしろはなさそうですもんね。


                ペヤンヌ そういう人でほんとに自分のツボにはまるおもしろさを持ってる人だったらベストなんだけど、それを兼ね備えている人はなかなかいないですよね。


                新井 こういう人と結婚したら幸せになれるだろうなーと思ってても、実際は全然大して結婚にも向いてなくて、なんだったんだ!っていうことになりそうな気がする。


                ペヤンヌ そんな気がしちゃいますよね(笑)。メリットばっかり考えてその人と結婚したら、人間だから絶対イヤな部分もあるんだろうし、そのイヤな部分が見えた時に絶対許せないとか思うと…(笑)。過去にいろいろなパターンで失敗してきてたりすると、つきあってもいないのにそのパターンに当てはめて、絶対このパターンになりそう、とか思って変に疑って……。


                新井 こいつきっとこういうヤツだ、みたいなね(笑)。


                ペヤンヌ つきあってもこういうパターンで別れそう、みたいな。そうなるとあんまりまた良くないですよね。


                新井 大して経験値もないまま、くじ運みたいな感じでラッキーな結婚するのが一番いいんだけど(笑)。


                ペヤンヌ うん、絶対そうですよね。あんまり深く考えない時に、ばっと勢いで。


                ――年齢と経験を経て、恋愛観や結婚観にそうやって変化はしてきましたか?


                ペヤンヌ お金のことをまったく気にしない恋愛をしてきたんですけど、それはダメだっていうことに今気づきました(笑)。まあこういう仕事っていうかこういう環境だから、フリーターっぽい人多いじゃないですか。会社員はあんまり周りにいないから、いいなと思う人もやっぱりフリーの人が多くて。そうなるとやっぱり不安定というか、急に仕事がなくなったり働かなくなったり、収入が安定しない人とばっかりつきあってきて。でも、そこはそんなにポイントじゃなくて、人柄とか才能とかに惹かれてたんですけど、結局、性格が合ってもお金の問題で別れてしまうっていうのがあって(笑)。


                新井 少なくとも、自分一人だけでも自活していて欲しいですね。


                ――夢見がちだったのが、地に足がついたというか。


                ペヤンヌ とはいいつつ、夢見がちだと思います(笑)。けど、最低限、普通に働いててほしいっていうのはあります(笑)。働かなくなられるのがほんとに恐怖です。つきあい出すと働かなくなることが多いんですよねえ(笑)。だから、宝船に出てくる人の心情が身近になってきちゃいますね。


                ――新井さんは、過去に「こいつ働かないなあ」と思ってきた歴史があるんですか。


                新井 結局、身近にいる人にそんなにサラリーマンがいないっていうのが大きかったりしますよね。定収入がある安定した人っていうのが想像つかなくて。なんか、バイトしてるか稽古してるかバイトしないか(笑)、みたいなことが多くなってくる。借金の話も、借金がこれだけあったのを返したことがあるっていう、逆に自慢みたいになってるから。


                ペヤンヌ (笑)こっちもどんどん受け入れてしまって、借金返したんだったらいいやみたいなところはありますよね(笑)。


                新井 20代の頃はもっと夢があって、普通に収入があってなんかステキな人が、自分はあまり社会的能力はないけどそのダメさを理解してくれてて、いいんだよって言ってくれて、そういう人がいつか現れるんではって思っていたんだけど。どうやら現れないなっていうことがわかって(笑)、逆に30になってから、人にしてもらうことより自分がするべきなのかも、とか思いはじめて、ほんとにそういうダメな人を容認するところが出てきたのかもしれない。


                ペヤンヌ そのへんのさじ加減がすごい難しい。自分ばっかりが求めてたらいい恋愛できないとか思って反省して、自分が無償で与えることを考えようと思って好きになった人に無償でやってたら相手が働かなくなったりとか(笑)。それに対する不満がまた溜まって…。


                新井 こっちがした分のことを当たり前だと思わないで、気付いて同じ分だけしてくれようとするっていう当たり前のことができる関係じゃないとね。あー楽ちん楽ちんって言って、こっちがしてあげてることも気が付かなかったりする。


                ペヤンヌ そうなっていきますよね。それでも無償で菩薩みたいな人を目指したほうがいいのか(笑)。器が小さいから、中途半端に無償にして返ってこないとやっぱりふつふつと不満がたまってダメになっちゃうっていう。


                新井 溜まりますね。あれだけやったんだけど気付いてないみたい、ってアピールしたくなるので(笑)。きっと、損して得とれみたいなところはあるラインまではあると思うんだけど、あるラインまでは損しかしないっていう(笑)。


                〈第4回に続く〉
                このシリーズは週1回更新予定です。
                〈前回第2回【結婚観】を読む〉
                〈前回第1回【ダメな恋愛】を読む〉


                ●ペヤンヌマキさん脚本・演出・主宰 ブス会*公演

                公演は今週木曜から日曜まで!当日券情報などは公式サイトでご確認ください。残席僅少!

                第3回ブス会*『女のみち2012

                AVの撮影現場を舞台に渦巻く、女たちの様々な感情を描く、「すべての賞味期限切れ女に捧ぐ」群像劇。2006年にポツドール番外公演“女シリーズ”第1弾として上演された「女のみち」の6年後を描く新作。20121011日〜14日下北沢ザ・スズナリにて。

                http://busukai.com/


                劇団宝船 番外泥船公演「撫で撫で」公演情報

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                  第5回演劇村フェスティバル参加作品
                       
                  劇団宝船 番外泥船公演「撫で撫で」
                  2013年1月30日(水)〜2月3日(日)




                  「お嫁さんにもお母さんにもなりたいなんて思ってなかった」
                  学生時代からの親友同士、マリカ(西牟田恵)とメグ(高木珠里)は共に38歳。 マリカはサークル仲間の千々岩(黒田大輔)と結婚し、今は働くかたわらで妊活中だが、なかなかうまくいかない憂さを晴らすようにホームパーティと称して仲間と家飲みでガス抜きをしている。一方、メグは年下の恋人・大哉(岩瀬亮)との関係に自信をなくしていた。


                  ーーこの恋人と一生添い遂げる決断をするべきか。結婚したら子どもを持つか持たないか、そもそも持てる可能性はあるのか。ーー

                  結婚と妊娠をめぐる、“期限”目前の女たちを巡る物語。



                  作/新井友香
                  演出/ペヤンヌマキ(ブス会*)

                  出演/西牟田恵 黒田大輔(THE SHAMPOO HAT) 岩瀬亮 島田桃依(青年団)
                     飯田一期 伊藤俊輔(ONEOR8) 川面千晶(ハイバイ) 川本直人
                     佐久間麻由 高松呼志響 山崎和如
                     高木珠里
                     
                     キャストプロフィール詳細はこちら


                  会場/座・高円寺1
                          〒166-0002 東京都杉並区高円寺北2-1-2
                          JR中央線 高円寺駅北口徒歩5分

                  日程/1月30日(水)19:30
                     1月31日(木)19:30
                     2月1日(金)19:30
                     2月2日(土)14:30★/19:30
                     2月3日(日)14:30
                     ※受付開始は開演の1時間前、開場は開演の30分前。
                     ※★印公演は、託児サービスあり。
                     ※未就学のお子様は、ご入場頂けません。

                  チケット料金/前売・当日 4000円(全席指定・税込)
                  チケット発売日/12月15日(土)

                  スタッフ/舞台監督:田中翼
                       美術:田中敏恵  
                       音響:井上直裕(atSound)
                       照明:松本大介
                       衣装:小松陽佳留(une chrysantheme)
                       演出助手・小道具:河合路代
                       チラシイラスト:松田洋子
                       チラシデザイン:榎本太郎(7X_NANABAI inc.)
                       宣伝写真(新井・ペヤンヌ):相澤心也
                       プロデューサー:高橋麗
                       制作:伊藤主枝子 黒澤友子
                       企画・制作:劇団宝船/株式会社ハイレグタワー
                       制作協力:ヴィレッヂ
                       提携:NPO法人劇場想像ネットワーク/座・高円寺
                       後援:杉並区

                  問い合わせ/ハイレグタワー 03-6804-0384(平日11:00〜18:00)
                        





                  新井友香×ペヤンヌマキ 特別トーク第2回

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                    特別トーク

                    来年1月の公演に先駆けてお送りする、脚本の新井と演出のペヤンヌさんの放談。

                    第2回目は「今すぐはしたくないけどいつかはしたい、結婚観について」です。

                     

                    ペヤンヌ 結婚する前までの頃ってどうだったんですか? 30後半ぐらいまで独身でいて……私は今その段階なんですけど(笑)。そこをギリで達成したみたいなところって。

                    新井 なんか、とりあえず芝居の切れ目を探していて。漠然と、30代後半では出産できるかどうかわからない年齢だなーとは思い始めていたんだけど、来年こういうお芝居に出ませんか?って言われると、「おもしろそう!やるやる」とか言っちゃって、じゃあ先延ばしだなーとかいうのが続いて。でも、宝船の公演(『愛される覚えはない』2008年)のちょっと前に結婚をしたので、公演が終わったら子作りするっていうのは決めていたんです。結婚も、ずっとするする言ってたけど、もしこのまましなかったら、私もう新しい人と知り合って結婚とかできないなと思っていて、そうなるといろいろ間に合わなくなるなとは思ってたんだけど。

                    ペヤンヌ じゃあいきなりじゃなくて、そういう計画はあったんですね。結婚願望はあったんですか、ずっと。


                    新井 ないわけではないんだけども、いきなり明日結婚しようとか言われると微妙だなって(笑)。へたに一人暮らしが長いから、結婚したいけど自分は耐えられるのかっていうプレッシャーがずっとありましたね。


                    ペヤンヌ 一人で全然寂しくなく過ごせるようになりだすと、逆に他人と生活できるかとか思えてきますよね(笑)。


                    新井 子どもを生むってことは一応決めていたので、子どもを生むとなると結婚しないとな、とは思ってたんですけどね。忘れたけど確か、旦那さんとつきあう時に、もう結婚とかできる人じゃないとやだ、みたいなことを言ったと思います。私もその時すぐに結婚したかったわけじゃないんだけども、相手が段々何も言わなくなったのも気になったから、一応結婚をする気あるみたいなこと言ってたよね?みたいな話になったら、「今はやっぱり無理だ」ってなって(笑)、やっぱ私はそういう運命か〜って。それが、占い師の人に「37までは結婚しないほうがいい」って言われた、って話を私が漠然としていて、それを向こうも覚えてたのか、38になったらなんか急にしようってなりました。長くつきあってると合わなくなるっていう人もいるんだけど、逆につきあって12年目のほうが波乱があってケンカしたりが多かったので、だんだん折り合うというか衝突が少なくなっていきましたね。(衝突の原因としては)やっぱりお互い芝居とかやってると、舞台の時にみんなが褒めてくれてこっちが気分良くしてるところをけなされたりとかすると……(笑)。


                    ペヤンヌ 同業でつきあってると、ライバル心みたいなものもありますよね。悩みとかも相談しやすいけど、どっちかが売れてきたりすると……。


                    新井 向こうが動員1日1000人とかの芝居に出てると、気分的にくさくさしてきて(笑)。ただ、相手は一晩たつと忘れる人だったので、それがすごい良かったかな。


                    ――次回作の『撫で撫で』には、「結婚は男の尻をたたかないとダメだ」というセリフが出てきますが。


                    新井 それは、周りの人がみんなそう言ってたんだよね。私自身も昔、お前結婚する気あるのか!って相手に思ってた時はうまくいった試しがないんだけど、それも別に結婚したかったわけじゃなくて、相手が自分と結婚する気がなさそうなのに腹がたっていて。結婚したいわけじゃないのに、結婚したくてしょうがない人だと思われてることも屈辱的ですよね。


                    ――男性側はどう考えてるんでしょうね。


                    新井 やっぱり男の人は出産という期限がないから、女の人が、「そのうちしたいけど明日はやだな」みたいに、面倒くさいなと思ってるのが10年続いたりするのかもしれない(笑)。


                    ペヤンヌ 流れてる時間が明らかに違いますよね。


                    新井 男の人はいざとなったら子どもは50になってもできるから。本当はそんな時期にできても大変なんだけどね(笑)。


                    ペヤンヌ そう考えると、結婚したがる男の人がどこにいるんだろうって思いますね。


                    新井 学生の時に、つきあってもいない男の人に婚姻届を持ってこられたことはあるけど(笑)。


                    ペヤンヌ それ、何したんですか(笑)。


                    新井 たぶん、パフォーマンスが好きな人なんだと思うんだけど。時々好きみたいなことは言われたりしたんだけども、そんな深刻には思ってなかったら、ある時向こうが酔っぱらって「今高田馬場にいるんだけど、婚姻届を持ってきた」って急に電話してきて、私が逃げたことがある。


                    ペヤンヌ (笑)


                    新井 だから、婚姻届持ってこられたって言っても、ちょっとそういうおかしな人だから。


                    ――男性で結婚したがる人は、ろくなもんじゃないってことですかね(笑)。


                    ペヤンヌ 頭がおかしいっていう結論(笑)。


                    〈第3回に続く〉
                    このシリーズは週1回更新予定です。
                    〈前回第1回を読む〉


                    ●ペヤンヌマキさん脚本・演出・主宰 ブス会*公演

                    公演は来週より!チケット・当日券情報などは公式サイトでご確認ください。残席僅少!

                    第3回ブス会*『女のみち2012

                    AVの撮影現場を舞台に渦巻く、女たちの様々な感情を描く、「すべての賞味期限切れ女に捧ぐ」群像劇。2006年にポツドール番外公演“女シリーズ”第1弾として上演された「女のみち」の6年後を描く新作。20121011日〜14日下北沢ザ・スズナリにて。

                    http://busukai.com/


                    「撫で撫で」チラシ画像アップしました!

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                      チラシ表面です。
                      イラストは松田洋子さん(「ママゴト」「赤い文化住宅の初子」)。



                      チラシ裏面。
                      印刷色の関係上、ブログでは詳しい情報までは見られないかもしれませんが、雰囲気はわかるでしょうか?
                      タイトルの上のイラストも松田さんによるものです。

                      こんなチラシが、9月末より都内劇場で折り込まれていってます。
                      見かけた際はなでなでしてください!

                      新井友香×ペヤンヌマキ 特別トーク第1回

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                        特別トーク

                        男と女の打算や機微、そこから生まれる可笑しさを昼ドラさながらにてんこ盛りで描きだす、新井友香=劇団宝船の世界。
                        来年1月の公演では番外泥船公演と銘打って、演出にブス会*のペヤンヌマキさんを迎え、より濃くて深い女の闇を笑いを交えつつえぐり出していきます。

                        公演はまだ先ですが、これからしばらくこのスペシャルページで、脚本の新井と演出のペヤンヌさんの、作品世界にも通じるテーマの放談をお届けしていきます。


                        まずは宝船の世界に欠かせない(?!)「ダメな恋愛」について。

                         


                        新井 恋愛で悩んでぶち当たることって、すごくくだらないことが多くて麗しいことって実は少ないんですよね。“あいつ冷蔵庫のキムチ食いやがって”みたいなことが積もり積もって、っていうことが多い。それを物語にしようとすると、出てくるのはダメな人のほうが話的に盛り上がるなっていうのはあります。


                        ペヤンヌ 恋愛って一番人間性が出る部分ですよね(笑)。他のことには客観性があっても、自分の恋愛になるとそれがなくなっちゃったりってことがよくある。


                        新井 端から見ると相当滑稽なことが多いですしね。あと、日々そんなにひどい思いをしてるわけじゃなくても、溜めておくと自分もウワーってなりそうだからネタにしちゃえ、みたいなところはあるかも(笑)。今、旦那さんがどうとかっていうわけじゃないんだけど。


                        ペヤンヌ ネタにすると、イヤな思いしたことが全部救われる気がする(笑)。そこでストレス発散してる部分はあります。前回の宝船公演(『愛の躯』)を見た時、これ自分のことじゃないの?って思ったことがあって。金にだらしない男に見切りをつけて自分から別れたのに、いざ他の女と付き合い出されたら、惜しくなって、自分のほうが浮気相手という立場で元彼とよりを戻し、しかも会うために結局ラブホ代まで自分が出しちゃってるという。恋愛してるとそういう、何やってんだ、みたいなことってあるなーと思って(笑)。新井さんもそういう恋愛をしてきたのかなってちょっと興味を持ったりしたんです。


                        新井 実際するかしないかのラインは人によってあるけれど、タイミングが合えばそういうことは起こるなーとは思っていて。心の中で切り捨てたような相手でも、目の前ちらちらされたら、自分に未練があるからなのかなと思ったり、もしくは、別の人と幸せそうにしてればそれはそれで、自分といたのは何だったんだってなるから。それは相手のことをまだ好きだからっていうより、自分といたことを肯定したくてもう1回つつく気になるんじゃないかなあ。


                        ペヤンヌ 自分と一緒にいた時は働かなかったのに、他の女とつきあいだしたら働くっていうのは、自分がダメだったのかなあ?とか(笑)。


                        ――『愛の躯』を観た人からは、共感したという意見も多かったとか。


                        新井 そうですね。だから、イヤな思いをしたのは自分だけじゃないんだなって思って(笑)。今までイヤだったなと思うことは、なるべくギャグにしたいっていうところはある。


                        ペヤンヌ 笑い話にすると救われますよね。お金の貸し借りの問題とかって、実際だと結構笑えないところがあったりするけど(笑)、笑い話にするとバカだったなーって救われる。で、またそういう話を共有することによって、私もそうだった!っていう傷のなめ合いを(笑)。


                        新井 世の中には、大した打算もなく、普通にお金持ってて性格もいい人と普通に恋愛して幸せになってる人はたぶんいるんだけど……。


                        ペヤンヌ なんの違いなんですかねえ?(笑)


                        新井 ねえ? 若い時に、普通に就職してOLとかになって結婚して、あんまり不満も言わずに人生を生きていたらたぶんああなっていたと思うんだけれども、何故自分はそこからはずれたんだろうって(笑)。


                        ペヤンヌ それはしょっちゅう思います(笑)。30前後になると、そういうことを思うことばっかりで。


                        新井 人生をやり直すとしたら、別にその恋愛をっていうんじゃなくても、もうちょっと若い時にいろいろ獲得できるものはあったのに全く見過ごしてたなって。


                        ペヤンヌ そう考えると、今まですごいうかつだったなって思います(笑)。


                        ――妙に個性とか反骨精神を出しちゃうと、マイホーム的なものからは遠のいてしまうんですかね。


                        新井 演劇をやりたいなーとか思っていると、普通のサラリーマンはまず普通に奥さんにしてくれないよなとかって(笑)。毎日夜10時過ぎに帰ってくんなよって、子どもも早く生んでくれよって思われるよね。


                        ペヤンヌ 演劇サークルにいた子とかでも、ちゃっかりしてる子は早々と演劇から足を洗って普通の会社員と結婚したりしてますもんね。


                        新井 ね。そこ、どこで見極めたんだろうって。逆に、演劇を続けた結果役者として売れていればそれはいいんだけれども、そうもなかなかなれなくてタイミングを逸するっていうのは恐ろしいことだなと(笑)。自分も遅ればせながら結婚してみたり子どもを生んでみたりしたけれども、どっちもなんとかぎりぎり間に合ったっていう感じだったから。

                        〈第2回に続く〉
                        このシリーズは週1回更新予定です。


                        ●ペヤンヌマキさん脚本・演出・主宰 ブス会*公演

                        まもなく公演開始!チケット絶賛発売中!!

                        第3回ブス会*『女のみち2012

                        AVの撮影現場を舞台に渦巻く、女たちの様々な感情を描く、「すべての賞味期限切れ女に捧ぐ」群像劇。2006年にポツドール番外公演“女シリーズ”第1弾として上演された「女のみち」の6年後を描く新作。20121011日〜14日下北沢ザ・スズナリにて。

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