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    • 2013.01.24 Thursday
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    新井友香×ペヤンヌマキ 特別トーク第8回

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       特別トーク
      演出にブス会*のペヤンヌマキさんを迎えて送る、来年1月の劇団宝船番外泥船公演。

      それに先駆けてお送りしてきた脚本の新井と演出のペヤンヌさんの放談、今回で最終回となります第8回は「人生が二度あればです。


      ――なんだかんだと40ぐらいまでは、女性は悩むということでしょうか。

      新井 悩んでなさそうにすーっと通り過ぎていってるように見える人もいるけど、悩むよなあとは思います。


      ペヤンヌ 若くして子ども産んだり結婚したりした人は、そういう悩みはまったくスルーするんですかね? 別の悩みはあるんだろうけど。


      新井 逆に、みんなが2030代の頃に育児しながら「ああ、みんな楽しそう」って思ってるから、早い時期に復活できるんだろうけど。41才でもう子どもが大学生とかいう人もいて、そういう人が結構まだかわいくって。みんなが20代でキャピキャピしてる時に授乳だのなんだのってやってたんだろうから、まだこれからなんかできるじゃないの、みたいに思いますね(笑)。


      ペヤンヌ この前おもしろかったのが、知り合いの人が、その人も遅くに結婚して子どもを産んだ人なんだけど、若くて結婚して子どもを産んだ人のことを負け組って言ってて(笑)。「ああいう負け組にはなりたくなかったから」とか言ってて、「え、どういうことですか?」って聞いたら、自分のやりたかった仕事も中断して、それか完全にやめちゃって、若くて結婚して子ども産んだっていう人が、その人の中では負け組みたいな感じの価値になってて。そういう考えで自分を正当化することもあるんだ、と思った(笑)。自分にとって“結婚してない=負け組”みたいに、ちょっと気にするところあるじゃないですか。それを、そういうふうにして回避してたんだこの人は、とか思って(笑)。


      新井 (笑)でも、もう1回やり直すとしたら、若くして結婚して、とかいうのもやってみたいなとは思うけど。


      ――そしたら、40ぐらいで子どもの手も完全に離れて……


      ペヤンヌ 新しいことも勉強できる。


      新井 早くに結婚する人ってみんな専業主婦になってるわけでもないですよね。


      ――20代半ばぐらいだと、育休とってしばらくして復帰って難しいんですかね? そうなると、一度退職してまた新しい仕事を見つけるっていうとゼロからの出発になってしまうかも。


      新井 そうかあ。保育園で見かけるママさんたちは、30ぐらいでも結構若いほうで、20代は意外と少ないんですよね。


      ――ということは、早めに産んで仕事もするためには、資格を取っておいたほうが仕事復帰もすぐできそうですね。


      新井 薬剤師はいいみたいですよ。うちの母親は薬剤師なんだけれども、パートで勤めるのも他のパートよりも全然時給がいいし、自分のやりたいことをやりながらでもやりやすいみたいで。時代によって変わるかもしれないけど、資格を取って方が仕事には困らないですよね。


      ペヤンヌ 資格なくてただのフリーターだとほんと大変ですよね。毎日フルで働いてもほんとに生活できるの?っていう。


      新井 学生時代にバイトをするとき、必ず何か能力がつくバイトをとにかくやるとかね。サークルも、演劇やるのもいいけども、大学のサークルってただでなんでも教われるから、語学サークルとか2つぐらい入っとけば語学も2つぐらいできるようになる(笑)。別に資格じゃなくても、ちょっとしゃべれますっていうだけでも仕事では重宝されるだろうし。


      ――手堅く資格なり語学なりの武器を持っていたほうが、岐路に立った時にそれほど迷いはないかもしれないですね。


      新井 どうしてこんなに大人になるまで気が付かなかったんだろうって思いますね。


      ペヤンヌ 資格は、親に取れ取れって言われて、いやだーっていうイメージしかない。


      新井 資格じゃなかったとしても、どこに行っても仕事がまあまあできる人になるっていうことって、なんか大事なことかも。私は全然自信ないけど。私はバイトもあんまりしてなかったけども、やっぱりバイトはする必要はあるかもしれない。今なにをしなきゃいけないのかとか、お金の大切さとか(笑)。


      ペヤンヌ 働いてないと、お金の大切さは抜け落ちちゃいますよね。


      新井 自分で働いてないと、人からもらったものも大したものじゃないと思うから。


      ペヤンヌ お金もどうでもいいことにすぐ使っちゃったりとか(笑)。稼がなくて使わない方法を考えるより、いっぱい稼いでいっぱい使ったほうがまだいいですね。


      ――勢いはつきますよね。どういう局面に立っても自分がぐらぐらしないためには、資格を持ってお金をしっかり稼ぎ…


      新井 あとは、元気で(笑)。疲れてると些細なことでもへこむから、元気が一番大事ですね。


      〈この項おわり〉
      〈第7回【記憶を書き換えながら】を読む
      〈第6回【仕事と出産の狭間で】を読む〉
      〈第5回【逃げて1周】を読む〉
      〈第4回【貸してはいけない!】を読む〉
      〈第3回【菩薩に寄生するダメ男】を読む〉
      〈第2回【結婚観】を読む〉
      〈第1回【ダメな恋愛】を読む〉



      ※急募!!

      この二人に相談したいこと、こんな人とつきあってるんだけどどう思うか?、などなどの悩みをお寄せください。仕事や家庭、恋愛などジャンルは不問です。
      悩み以前のささやかな不満などでもOK!
      ペンネームを明記の上、takara〈アットマーク〉highlegjesus.jpまでお送りください。
      (〈アットマーク〉の部分は、記号に変えてください)
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      新井友香×ペヤンヌマキ 特別トーク第7回

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         特別トーク
        演出にブス会*のペヤンヌマキさんを迎えて送る、来年1月の劇団宝船番外泥船公演。

        それに先駆けてお送りする、脚本の新井と演出のペヤンヌさんの放談、いよいよ佳境に入りつつある第7回は「記憶を書き換えながらです。


        ――こじらせつつも、女の人って30越えると毎日無性に楽しくなったりするじゃないですか。

        新井ペヤンヌ あー。

        ペヤンヌ 確かに、前向きになりました。前向きになろうとするようになりましたね。まだ20代の頃は、ネガティブさがあったほうがいいよねーみたいなひねた感じだったんですけど、30すぎたら、絶対ポジティブじゃないとダメだって思う。

        新井 1020代はちょっと陰鬱なね、「30かあ、やだなーなりたくないなー」と思いながら、でもなったら「あれ?わりと楽しくない?」(笑)。


        ――仕事も慣れて友達も増えてお金にも少しはゆとりができて気持ちも安定して、このまま年をとればいいか、みたいな。


        ペヤンヌ 一瞬そういう気にもなりますけど、それが10年後…って考えると、絶対楽しめないだろうなと思う(笑)。孤独死っていうのが頭のどこかに浮かびますよね(笑)。


        ――けど、女子会なんかでは「将来年取ったらみんなで一緒に住もうよ」みたいな話になりがちですよね。


        ペヤンヌ そんなの絶対その通りにはならない。平気で結婚して裏切りますからね(笑)。


        新井 30代前半の楽しかったときを心の支えに頑張るみたいなところはあるかも(笑)。毎日遅くまで友達と喋ったり、好きなドラマをみんなで見たりとか。


        ――いざ飛び込んでしまえば「この子育てがひと段落ついたら…」とか明るい見通しも立てられますけど、その心境に至るまでの、結婚前や産むか産まないかを考える時期って、出口の見えないトンネルの中にいるようなところもありませんか。


        新井 確かに、自分の将来がまったくわからないから、はっきりもう産まない年齢になったらそれはそれでこういう生き方を考えられるけど、産むかもと思ってると…


        ペヤンヌ 相当な迷いが発生しますね。選択肢として、産む可能性があるうちは、やっぱり。


        新井 その大きな違いがね。


        ――『撫で撫で』には、何がなんでも妊娠したい既婚女性と、結婚したいのかどうかで迷っている独身女性という、対照的な2人が出てきます。同じことで悩んでいる女性は多いと思うのですが…。


        新井 流されるようにして結婚をしたとしても、結婚という目的のためだけにこの人を選んだとは絶対思わなくて、自分で納得できる理由を挙げてすり寄せていくはず。10年後には「この人のことをすごく好きだから結婚した」って思うかもしれないから。


        ペヤンヌ 「この人を好きになっておけば結婚して子どもを産める」みたいな本能に追い立てられて、それで相手のことを好きになったと思ってるだけかもしれないし。


        ――打算をもった遺伝子に操作されてるような感じで。


        ペヤンヌ そうそう(笑)。20代はバンドマンとかそういう不安定な人とばっかりつきあってた人が、30近くになったら突然、普通の会社員と普通に結婚したのとか見ると、たぶん遺伝子が「こっちの方向に行け!」っていうのに忠実に動いたんじゃないかなって(笑)。でも「たまたま好きになった人がいいところの会社員だったから」みたいに、書き換えられてるような。


        新井 記憶を塗り替えるよね。まあそんな好きじゃなかったな〜って塗り替えられなかった人ってのもいるけど(笑)。


        ペヤンヌ あとから考えると。


        新井 そんなに好きではなかったし、かといってこっちにすごく都合が良かったわけでもないし、何だったんだろうなーという。まあでもいいや、それも勉強、みたいな感じにはなってるけど(笑)。それまでは、なんだかんだ変なところがあるのを、「こういうところがおもしろいのよ」みたいに自分を騙したりして…


        ペヤンヌ そこがツボになって。


        新井 なんだけど、それが後になって振り返ると「あ、好きなところなかった!」っていう事はあるなーって。そう思うのって、彼氏がいない時期があるのがイヤだから、とかそういうことだなとか。そのときは何を塗り替えてるかっていうと、「この人のことはそれほど好きじゃないけど、好きじゃなくてもつきあってる人は世の中にいるんでしょうよ」って、自分の中の価値観を書き換えてる(笑)。



        新井友香×ペヤンヌマキ 特別トーク第6回

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          特別トーク
          演出にブス会*のペヤンヌマキさんを迎えて送る、来年1月の劇団宝船番外泥船公演。

          それに先駆けてお送りする、脚本の新井と演出のペヤンヌさんの放談、だめんずトークから話題は三十路女子の前に立ちはだかる〈壁のことにーー。
          第6回は「仕事と出産の狭間で
          です。


          ――『撫で撫で』で主軸になっているのが、「結婚と出産の期限」ですが、ペヤンヌさん自身はそこに葛藤したりすることはありますか?

          ペヤンヌ しますね。仕事中心で考えてると、いつ産むんだろうって思っちゃいます。芝居をやってると1年半先の予定とか決めなきゃいけないのに、このときに芝居やるってことはこのときにはまだ産んでないってこと?と思うと、期限ってどうなるんだろう、と。


          ――新井さんは、まさにその隙間を狙って。(第2回対談参照


          新井 そうだね。たまたまその時期ぐらいに、出るのより書くほうにシフトチェンジができたので。でも落ち着いたらまた出たりもしたいなーと思ってるんですけど。


          ペヤンヌ 書くほうが、育児との両立は可能ですか?


          新井 それはそうかもしれないですね。夜に家を、しばらく空けづらくなるから。ある程度大きくなったら、たとえば夫とかにでもこの期間は子どもを見てて、とかも頼めると思うけど。子どもが一人だったらともかく二人だと、人に世話をお願いするのも夫以外ではなかなか難しい。夫が不在で一人で全部、食べさせて寝かせてとかってやると、毎日よくわからない困難な目にあうので(笑)。片時も休んでいないというのに何も追いつかないぞ、みたいな感じになってくる。でもきっと2人産んどいたほうがもっと先には楽になると思って。だけどそれも、短期集中で決め打ち!って感じでしないと、難しくなってきますよね。


          ペヤンヌ 打算じゃないけどそういうプランは必要ってことですよね。自然な流れでやってても。


          新井 そうですね。私は、幸運なことに作るぞって決めたら、計画どおりにわりとすぐできたので。そこで苦労する人もいると思うんだけど。


          ペヤンヌ 友達で子どもが生まれて、その人はすごく仕事がしたい人なんですけど、私からしたら、先に結婚してうまくいって良かったねーとか思ってたら、その人は“出産したことによって仕事が中断された”っていうことへのストレスがすごかったんです。こっちからしたら、その子は結婚出産と確実にステップアップしてるからいいじゃんって思うんですけど。そういう立場になったら、ないものねだりでこうなっちゃうのか、と…


          新井 そんなことを言ったら元も子もないね(笑)。


          ペヤンヌ じゃあ、産む前までにある程度自分が成功して、って考えると、30半ばでもう成功してなきゃいけないのかってことになる(笑)。だから、男に比べてすごく時間がないですよね。


          新井 そう考えてみると、まったく成功もしてなかったのに、見切り発車したなと思ったけど(笑)。逆に、子どもできたなと思ってから、これはぼやぼやしてたらいかん、とか思って。前よりは頑張るようにはなったかもなーとは思います。少ない時間に頑張らなきゃ、みたいにはなったから。


          ペヤンヌ そこから成功してるかたもいらっしゃいますもんね。


          新井 こういう仕事とかだと、ちょっと中断はされるけれど、いろんな経験をするのはいいことかなと。


          ペヤンヌ
           独身で子どもいないままだと、なんかこじらせちゃったまま過ごしてしまうなという危機感もあるんです。



          新井友香×ペヤンヌマキ 特別トーク第5回

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            特別トーク
            演出にブス会*のペヤンヌマキさんを迎えて送る、来年1月の劇団宝船番外泥船公演。

            それに先駆けてお送りする、脚本の新井と演出のペヤンヌさんの放談、第5回は「追い続けて1周です。


            ――過去を振り返った時に、この人とつきあったのは時間の無駄だったなーと思ったことはありますか?

            ペヤンヌ 無駄とかはないかな。何かしら、こういうこともあるんだ、っていう。


            新井 無駄だと思って別れたけど、あとから振り返るとそれなりに収穫はもたらしてくれてたなって思う(笑)。


            ――それはネタ的な収穫っていうことですか?


            新井 ネタとか、なんかこう、本を開いた時、目次の項目が増えるみたいに……


            ペヤンヌ 引き出しが増えますよね(笑)。本来の好きになるタイプがいて、そこでダメだったら次につきあう人は全然違うタイプとつきあってみようと思ってつきあって、結局本来の好みじゃないからあんまり長く続かなかったとかあるじゃないですか。でもなんか、それはそれで、こういう人とつきあったらそうなるんだ、みたいなことを経験できて良かったなーみたいな感覚(笑)。


            新井 そうねえ。前に友達が言っていたのが、この人のここがイヤだからそうじゃない人とつきあおうって、違うタイプの人とつきあったら、その人には新たなイヤなところがあって。新たなイヤなところがない人がいいや、ってやってると、結局1周するって(笑)。


            ペヤンヌ そうそう、繰り返すんですよ、結局(笑)。その前は、本来好きだった人からイヤな目にあってそれが敵みたいになってて、そこから救ってくれる別のタイプがいたのに、そいつが敵になっちゃうと今度また、その前の敵がまた味方になっちゃったりとかして、なんかよくわかんないことになる。


            新井 ね。確かに、どんづまりの事態に陥ってる時には、救世主のように見えてしまう。


            ペヤンヌ 救世主がつまんない男って発覚した時に、つまんなさからの救世主がその前のダメ男だったりすると(笑)。


            新井 その2人と交互につきあってたらおもしろいけど(笑)。


            ――そういえば、女性で劇団の主宰をやっていることで、多少モテたりはするんですか。


            新井 女の人だと逆に怖がられちゃったりするんですよね。でも、男の主宰はやっぱりモテるんだよね(笑)。狭い世界では女の人のほうが権力に弱いから。


            ペヤンヌ 男はモテる可能性がすごいあるけど、女はそういう立場になればなるほどモテとは遠くなっていく気がする。


            新井 セクハラする人みたいな雰囲気にされちゃうもんね。


            ペヤンヌ 立場や権力を武器に若いイケメンをはべらせる、とかそういうイメージしかないですよね(笑)。


            新井 「残って稽古しなさい」とか言って(笑)。ちょっと憧れるけどね、残念ながらそんな気も起きもしなくて。セクハラみたいなのは、まだ若いうちだったらいいかもしれないけど(笑)。今だと、たとえば若い男の子とかに「飲みに行こうよ」って誘ったらセクハラになるのかなってちょっと思う(笑)。相手が誘って下さったならば、違いますけどね。


            ペヤンヌ ブス会*は、ほとんど女だから…。女ばっかりだと、女同士の関係が…仮想敵を常に作っていたりとかそういうことが起こりやすいから、男性がいたほうが潤滑油になるというか、そこまで煮詰まることはない。


            新井 そうかもしれないなあ。女の人も、男の人がいると多少そういうドロドロを隠すから。


            ペヤンヌ ですよね。良く見せようっていうのが働くから、嫌悪感とかを表に出さないじゃないですか。男の目を気にしない状態だと、てんぱった時にお互い地を出しちゃったり、保身が強すぎて、自分が悪くないということをそれぞれが主張し始める(笑)。男の目があるとあんまりそういうことも言わないと思うんですけど。


            新井 集団の中にすごく特徴のある男の人がいたりすると、女性は結託しますよね。


            ペヤンヌ そうですよね。男の人を敵に回した方が、いい感じの結束になりますよね。




            新井友香×ペヤンヌマキ 特別トーク第4回

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              特別トーク
              演出にブス会*のペヤンヌマキさんを迎えて送る、来年1月の劇団宝船番外泥船公演。

              それに先駆けてお送りする、脚本の新井と演出のペヤンヌさんの放談、第4回は「貸してはいけない!」です。


               

              ――1月の公演『撫で撫で』には、主人公のひとりの彼氏として、東大出だけどぐずぐず言って働かない無職の男性が登場します。ダメ男なのに惹かれてしまうポイントみたいなものがあるんでしょうか。


              新井 この人はただの無職じゃない、って。本当は才能がある人なんだ、っていう。


              ペヤンヌ そういう、自分の中でのポイントみたいなものが…。


              新井 うん。必ず「仕事何やってる人?」「無職…あ、でも東大なんですけど」って言って回らなきゃいけないけど。


              ペヤンヌ 無職っていうと聞こえは悪いけど…みたいな(笑)。


              新井 インテリな人って、自分が働かないための理屈もすごく考えるから、たぶん哲学者とかって怠け者がなるんだと思う。働かない理由を素晴らしく言えるために考えてるから、たちが悪い(笑)。たぶん、語るよりも黙々と体を動かしてる人が最も素晴らしいですよね。


              ペヤンヌ わりとステキな言葉を持ってる人に惹かれるけど、そういう人って理屈っぽいから、つべこべ言わずに働くっていうタイプの人じゃないんですよね。まず体が動く人はあんまりそういう理屈こねないというか、別に言葉を重視してない。


              ――男の人のほうが、そうやってプライドでがんじがらめになって窮屈な思いをしてそうですね。


              ペヤンヌ 男の人ってなんか変なプライドに縛られて、恵んでもらってでも働かない人とか(笑)いますよね。


              新井 恵んでもらってるくせにいっちょまえにそのことにプライド傷ついてるからね(笑)。逆に、じゃあその分いい仕事しまっせ!って家事やら何やらやればいいけど、女からお金をもらって「俺は傷ついてる」って、金をもらってるくせに恨んだりとかするから。


              ペヤンヌ お金を渡していいことって絶対ないですよね(笑)。


              新井 ない。絶対恨まれるだけ。


              ペヤンヌ 貸してもありがたがられないですしね(笑)。返ってこないわありがたがられないわ。別れる時に「あの金、貸したよね?!」とか言ったらこっちのほうが卑しい人間みたいな(笑)。すごいさげすまれた目で、そんなことを言うようになってしまったかお前は、みたいな目で見られて。


              新井 ほんと、そう(笑)。お金に関しては、別にもう出しちゃった分とかはいいけれども、その人をもう1回人間としてカウントするには、多少でもお金を返してもらわないともう人間とはカウントできない。それを向こうは都合良く、返さないでいいことに何かでしてるんだと思うけど。


              ペヤンヌ 記憶塗り替えられてますよね。そういう人が結構身近にまだいて、会ってもその記憶ってまるでないですから、たぶん借りてたっていう記憶が塗り替えられてると思うんです。


              ――借りる時は傷ついてるのに結果忘れるっていう。


              新井 ね。で、たぶんそのお金をむしり取った相手に対して、尋常じゃない感情になっていくんだと思う。恋愛対象からはお金を渡した時点で外されるな、と。身銭を切って対象から外され、あげく借りた事は忘れられる。


              ペヤンヌ 全然なんの得にもならないことをやってる。お金を渡してるほうは、愛情注いでるみたいな自己満足がありますよね。あと、お金がないから一緒にもごはん食べに行けないじゃないですか。私が出すから一緒に行こうよ、みたいになっちゃったりとかして。出かけるにも結局金ない人とつきあってると「金がないから行けない」とか言われて。


              新井 ありますね。「遊びに行きたいねー」「金ないから」とか(笑)。お金がないなりに、図書館行くとかやたら散歩するとか、工夫して娯楽を見つけてるのはいいんだけど、だったらやっぱり働いてくれた方がありがたい(笑)。


              ――そこで、喜ばせたいから頑張って働くのがいい男性かもしれないけど、なかなかそうはいかないんですね。


              ペヤンヌ やっぱ、夢を追ってる人ってそこが第一だから、夢さえあれば働かなくても、みたいな基準がありますよね。ものを作ってる人だと、「俺は金は稼いでないけど作品はおもしろいんだからいいじゃねえか」みたいな、自分のプライドがそこにある(笑)。それがお金につながれば一番いいんでしょうけど。



              新井友香×ペヤンヌマキ 特別トーク第3回

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                特別トーク
                演出にブス会*のペヤンヌマキさんを迎えて送る、来年1月の劇団宝船番外泥船公演。

                それに先駆けてお送りする、脚本の新井と演出のペヤンヌさんの放談。第3回は「菩薩の愛はダメな男を許してしまう?!」です。


                 

                ――今まで、つきあいながら「この人と結婚はどうだろうか?」と思うことはありましたか?


                ペヤンヌ 好きな時はないですね。そうじゃないと好きにならない。


                新井 いまいちな彼氏だなと思ってても、いまいちぐらいで結婚するのが私の人生なんだよなと思ってた(笑)。


                ペヤンヌ (笑)私は、いまいちな彼氏とつきあい続けることが耐えられないですね。耐えられますか?


                新井 いや、耐えられなくて、その人は一番短いかなあ。


                ペヤンヌ いまいちって思った時点で、1年ももたなくないですか、そういう人って。


                新井 や、2年ぐらい…(笑)。でも、この人と結婚したら幸せだろうなあとか思う人って、友達の彼氏とかでいますよね。


                ペヤンヌ あー。そういう人に限って好きにならないんですよね。それがまず間違いなんじゃないかって思うんですけど。実際家のこといろいろやってくれるし、頼れそうだし、ちょっと好意も持ってくれてるっぽいし、って思うんですけど、何故か。おもしろを求めると、やっぱりちょっとね、ずれていきますよね、一般的な幸せから(笑)。


                新井 でも、相手におもしろがないとときめかないところはありますよね。


                ペヤンヌ うん、うん、そうですね。


                ――堅実な結婚をする人は、そんなにおもしろはなさそうですもんね。


                ペヤンヌ そういう人でほんとに自分のツボにはまるおもしろさを持ってる人だったらベストなんだけど、それを兼ね備えている人はなかなかいないですよね。


                新井 こういう人と結婚したら幸せになれるだろうなーと思ってても、実際は全然大して結婚にも向いてなくて、なんだったんだ!っていうことになりそうな気がする。


                ペヤンヌ そんな気がしちゃいますよね(笑)。メリットばっかり考えてその人と結婚したら、人間だから絶対イヤな部分もあるんだろうし、そのイヤな部分が見えた時に絶対許せないとか思うと…(笑)。過去にいろいろなパターンで失敗してきてたりすると、つきあってもいないのにそのパターンに当てはめて、絶対このパターンになりそう、とか思って変に疑って……。


                新井 こいつきっとこういうヤツだ、みたいなね(笑)。


                ペヤンヌ つきあってもこういうパターンで別れそう、みたいな。そうなるとあんまりまた良くないですよね。


                新井 大して経験値もないまま、くじ運みたいな感じでラッキーな結婚するのが一番いいんだけど(笑)。


                ペヤンヌ うん、絶対そうですよね。あんまり深く考えない時に、ばっと勢いで。


                ――年齢と経験を経て、恋愛観や結婚観にそうやって変化はしてきましたか?


                ペヤンヌ お金のことをまったく気にしない恋愛をしてきたんですけど、それはダメだっていうことに今気づきました(笑)。まあこういう仕事っていうかこういう環境だから、フリーターっぽい人多いじゃないですか。会社員はあんまり周りにいないから、いいなと思う人もやっぱりフリーの人が多くて。そうなるとやっぱり不安定というか、急に仕事がなくなったり働かなくなったり、収入が安定しない人とばっかりつきあってきて。でも、そこはそんなにポイントじゃなくて、人柄とか才能とかに惹かれてたんですけど、結局、性格が合ってもお金の問題で別れてしまうっていうのがあって(笑)。


                新井 少なくとも、自分一人だけでも自活していて欲しいですね。


                ――夢見がちだったのが、地に足がついたというか。


                ペヤンヌ とはいいつつ、夢見がちだと思います(笑)。けど、最低限、普通に働いててほしいっていうのはあります(笑)。働かなくなられるのがほんとに恐怖です。つきあい出すと働かなくなることが多いんですよねえ(笑)。だから、宝船に出てくる人の心情が身近になってきちゃいますね。


                ――新井さんは、過去に「こいつ働かないなあ」と思ってきた歴史があるんですか。


                新井 結局、身近にいる人にそんなにサラリーマンがいないっていうのが大きかったりしますよね。定収入がある安定した人っていうのが想像つかなくて。なんか、バイトしてるか稽古してるかバイトしないか(笑)、みたいなことが多くなってくる。借金の話も、借金がこれだけあったのを返したことがあるっていう、逆に自慢みたいになってるから。


                ペヤンヌ (笑)こっちもどんどん受け入れてしまって、借金返したんだったらいいやみたいなところはありますよね(笑)。


                新井 20代の頃はもっと夢があって、普通に収入があってなんかステキな人が、自分はあまり社会的能力はないけどそのダメさを理解してくれてて、いいんだよって言ってくれて、そういう人がいつか現れるんではって思っていたんだけど。どうやら現れないなっていうことがわかって(笑)、逆に30になってから、人にしてもらうことより自分がするべきなのかも、とか思いはじめて、ほんとにそういうダメな人を容認するところが出てきたのかもしれない。


                ペヤンヌ そのへんのさじ加減がすごい難しい。自分ばっかりが求めてたらいい恋愛できないとか思って反省して、自分が無償で与えることを考えようと思って好きになった人に無償でやってたら相手が働かなくなったりとか(笑)。それに対する不満がまた溜まって…。


                新井 こっちがした分のことを当たり前だと思わないで、気付いて同じ分だけしてくれようとするっていう当たり前のことができる関係じゃないとね。あー楽ちん楽ちんって言って、こっちがしてあげてることも気が付かなかったりする。


                ペヤンヌ そうなっていきますよね。それでも無償で菩薩みたいな人を目指したほうがいいのか(笑)。器が小さいから、中途半端に無償にして返ってこないとやっぱりふつふつと不満がたまってダメになっちゃうっていう。


                新井 溜まりますね。あれだけやったんだけど気付いてないみたい、ってアピールしたくなるので(笑)。きっと、損して得とれみたいなところはあるラインまではあると思うんだけど、あるラインまでは損しかしないっていう(笑)。


                〈第4回に続く〉
                このシリーズは週1回更新予定です。
                〈前回第2回【結婚観】を読む〉
                〈前回第1回【ダメな恋愛】を読む〉


                ●ペヤンヌマキさん脚本・演出・主宰 ブス会*公演

                公演は今週木曜から日曜まで!当日券情報などは公式サイトでご確認ください。残席僅少!

                第3回ブス会*『女のみち2012

                AVの撮影現場を舞台に渦巻く、女たちの様々な感情を描く、「すべての賞味期限切れ女に捧ぐ」群像劇。2006年にポツドール番外公演“女シリーズ”第1弾として上演された「女のみち」の6年後を描く新作。20121011日〜14日下北沢ザ・スズナリにて。

                http://busukai.com/


                新井友香×ペヤンヌマキ 特別トーク第2回

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                  特別トーク

                  来年1月の公演に先駆けてお送りする、脚本の新井と演出のペヤンヌさんの放談。

                  第2回目は「今すぐはしたくないけどいつかはしたい、結婚観について」です。

                   

                  ペヤンヌ 結婚する前までの頃ってどうだったんですか? 30後半ぐらいまで独身でいて……私は今その段階なんですけど(笑)。そこをギリで達成したみたいなところって。

                  新井 なんか、とりあえず芝居の切れ目を探していて。漠然と、30代後半では出産できるかどうかわからない年齢だなーとは思い始めていたんだけど、来年こういうお芝居に出ませんか?って言われると、「おもしろそう!やるやる」とか言っちゃって、じゃあ先延ばしだなーとかいうのが続いて。でも、宝船の公演(『愛される覚えはない』2008年)のちょっと前に結婚をしたので、公演が終わったら子作りするっていうのは決めていたんです。結婚も、ずっとするする言ってたけど、もしこのまましなかったら、私もう新しい人と知り合って結婚とかできないなと思っていて、そうなるといろいろ間に合わなくなるなとは思ってたんだけど。

                  ペヤンヌ じゃあいきなりじゃなくて、そういう計画はあったんですね。結婚願望はあったんですか、ずっと。


                  新井 ないわけではないんだけども、いきなり明日結婚しようとか言われると微妙だなって(笑)。へたに一人暮らしが長いから、結婚したいけど自分は耐えられるのかっていうプレッシャーがずっとありましたね。


                  ペヤンヌ 一人で全然寂しくなく過ごせるようになりだすと、逆に他人と生活できるかとか思えてきますよね(笑)。


                  新井 子どもを生むってことは一応決めていたので、子どもを生むとなると結婚しないとな、とは思ってたんですけどね。忘れたけど確か、旦那さんとつきあう時に、もう結婚とかできる人じゃないとやだ、みたいなことを言ったと思います。私もその時すぐに結婚したかったわけじゃないんだけども、相手が段々何も言わなくなったのも気になったから、一応結婚をする気あるみたいなこと言ってたよね?みたいな話になったら、「今はやっぱり無理だ」ってなって(笑)、やっぱ私はそういう運命か〜って。それが、占い師の人に「37までは結婚しないほうがいい」って言われた、って話を私が漠然としていて、それを向こうも覚えてたのか、38になったらなんか急にしようってなりました。長くつきあってると合わなくなるっていう人もいるんだけど、逆につきあって12年目のほうが波乱があってケンカしたりが多かったので、だんだん折り合うというか衝突が少なくなっていきましたね。(衝突の原因としては)やっぱりお互い芝居とかやってると、舞台の時にみんなが褒めてくれてこっちが気分良くしてるところをけなされたりとかすると……(笑)。


                  ペヤンヌ 同業でつきあってると、ライバル心みたいなものもありますよね。悩みとかも相談しやすいけど、どっちかが売れてきたりすると……。


                  新井 向こうが動員1日1000人とかの芝居に出てると、気分的にくさくさしてきて(笑)。ただ、相手は一晩たつと忘れる人だったので、それがすごい良かったかな。


                  ――次回作の『撫で撫で』には、「結婚は男の尻をたたかないとダメだ」というセリフが出てきますが。


                  新井 それは、周りの人がみんなそう言ってたんだよね。私自身も昔、お前結婚する気あるのか!って相手に思ってた時はうまくいった試しがないんだけど、それも別に結婚したかったわけじゃなくて、相手が自分と結婚する気がなさそうなのに腹がたっていて。結婚したいわけじゃないのに、結婚したくてしょうがない人だと思われてることも屈辱的ですよね。


                  ――男性側はどう考えてるんでしょうね。


                  新井 やっぱり男の人は出産という期限がないから、女の人が、「そのうちしたいけど明日はやだな」みたいに、面倒くさいなと思ってるのが10年続いたりするのかもしれない(笑)。


                  ペヤンヌ 流れてる時間が明らかに違いますよね。


                  新井 男の人はいざとなったら子どもは50になってもできるから。本当はそんな時期にできても大変なんだけどね(笑)。


                  ペヤンヌ そう考えると、結婚したがる男の人がどこにいるんだろうって思いますね。


                  新井 学生の時に、つきあってもいない男の人に婚姻届を持ってこられたことはあるけど(笑)。


                  ペヤンヌ それ、何したんですか(笑)。


                  新井 たぶん、パフォーマンスが好きな人なんだと思うんだけど。時々好きみたいなことは言われたりしたんだけども、そんな深刻には思ってなかったら、ある時向こうが酔っぱらって「今高田馬場にいるんだけど、婚姻届を持ってきた」って急に電話してきて、私が逃げたことがある。


                  ペヤンヌ (笑)


                  新井 だから、婚姻届持ってこられたって言っても、ちょっとそういうおかしな人だから。


                  ――男性で結婚したがる人は、ろくなもんじゃないってことですかね(笑)。


                  ペヤンヌ 頭がおかしいっていう結論(笑)。


                  〈第3回に続く〉
                  このシリーズは週1回更新予定です。
                  〈前回第1回を読む〉


                  ●ペヤンヌマキさん脚本・演出・主宰 ブス会*公演

                  公演は来週より!チケット・当日券情報などは公式サイトでご確認ください。残席僅少!

                  第3回ブス会*『女のみち2012

                  AVの撮影現場を舞台に渦巻く、女たちの様々な感情を描く、「すべての賞味期限切れ女に捧ぐ」群像劇。2006年にポツドール番外公演“女シリーズ”第1弾として上演された「女のみち」の6年後を描く新作。20121011日〜14日下北沢ザ・スズナリにて。

                  http://busukai.com/


                  新井友香×ペヤンヌマキ 特別トーク第1回

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                    特別トーク

                    男と女の打算や機微、そこから生まれる可笑しさを昼ドラさながらにてんこ盛りで描きだす、新井友香=劇団宝船の世界。
                    来年1月の公演では番外泥船公演と銘打って、演出にブス会*のペヤンヌマキさんを迎え、より濃くて深い女の闇を笑いを交えつつえぐり出していきます。

                    公演はまだ先ですが、これからしばらくこのスペシャルページで、脚本の新井と演出のペヤンヌさんの、作品世界にも通じるテーマの放談をお届けしていきます。


                    まずは宝船の世界に欠かせない(?!)「ダメな恋愛」について。

                     


                    新井 恋愛で悩んでぶち当たることって、すごくくだらないことが多くて麗しいことって実は少ないんですよね。“あいつ冷蔵庫のキムチ食いやがって”みたいなことが積もり積もって、っていうことが多い。それを物語にしようとすると、出てくるのはダメな人のほうが話的に盛り上がるなっていうのはあります。


                    ペヤンヌ 恋愛って一番人間性が出る部分ですよね(笑)。他のことには客観性があっても、自分の恋愛になるとそれがなくなっちゃったりってことがよくある。


                    新井 端から見ると相当滑稽なことが多いですしね。あと、日々そんなにひどい思いをしてるわけじゃなくても、溜めておくと自分もウワーってなりそうだからネタにしちゃえ、みたいなところはあるかも(笑)。今、旦那さんがどうとかっていうわけじゃないんだけど。


                    ペヤンヌ ネタにすると、イヤな思いしたことが全部救われる気がする(笑)。そこでストレス発散してる部分はあります。前回の宝船公演(『愛の躯』)を見た時、これ自分のことじゃないの?って思ったことがあって。金にだらしない男に見切りをつけて自分から別れたのに、いざ他の女と付き合い出されたら、惜しくなって、自分のほうが浮気相手という立場で元彼とよりを戻し、しかも会うために結局ラブホ代まで自分が出しちゃってるという。恋愛してるとそういう、何やってんだ、みたいなことってあるなーと思って(笑)。新井さんもそういう恋愛をしてきたのかなってちょっと興味を持ったりしたんです。


                    新井 実際するかしないかのラインは人によってあるけれど、タイミングが合えばそういうことは起こるなーとは思っていて。心の中で切り捨てたような相手でも、目の前ちらちらされたら、自分に未練があるからなのかなと思ったり、もしくは、別の人と幸せそうにしてればそれはそれで、自分といたのは何だったんだってなるから。それは相手のことをまだ好きだからっていうより、自分といたことを肯定したくてもう1回つつく気になるんじゃないかなあ。


                    ペヤンヌ 自分と一緒にいた時は働かなかったのに、他の女とつきあいだしたら働くっていうのは、自分がダメだったのかなあ?とか(笑)。


                    ――『愛の躯』を観た人からは、共感したという意見も多かったとか。


                    新井 そうですね。だから、イヤな思いをしたのは自分だけじゃないんだなって思って(笑)。今までイヤだったなと思うことは、なるべくギャグにしたいっていうところはある。


                    ペヤンヌ 笑い話にすると救われますよね。お金の貸し借りの問題とかって、実際だと結構笑えないところがあったりするけど(笑)、笑い話にするとバカだったなーって救われる。で、またそういう話を共有することによって、私もそうだった!っていう傷のなめ合いを(笑)。


                    新井 世の中には、大した打算もなく、普通にお金持ってて性格もいい人と普通に恋愛して幸せになってる人はたぶんいるんだけど……。


                    ペヤンヌ なんの違いなんですかねえ?(笑)


                    新井 ねえ? 若い時に、普通に就職してOLとかになって結婚して、あんまり不満も言わずに人生を生きていたらたぶんああなっていたと思うんだけれども、何故自分はそこからはずれたんだろうって(笑)。


                    ペヤンヌ それはしょっちゅう思います(笑)。30前後になると、そういうことを思うことばっかりで。


                    新井 人生をやり直すとしたら、別にその恋愛をっていうんじゃなくても、もうちょっと若い時にいろいろ獲得できるものはあったのに全く見過ごしてたなって。


                    ペヤンヌ そう考えると、今まですごいうかつだったなって思います(笑)。


                    ――妙に個性とか反骨精神を出しちゃうと、マイホーム的なものからは遠のいてしまうんですかね。


                    新井 演劇をやりたいなーとか思っていると、普通のサラリーマンはまず普通に奥さんにしてくれないよなとかって(笑)。毎日夜10時過ぎに帰ってくんなよって、子どもも早く生んでくれよって思われるよね。


                    ペヤンヌ 演劇サークルにいた子とかでも、ちゃっかりしてる子は早々と演劇から足を洗って普通の会社員と結婚したりしてますもんね。


                    新井 ね。そこ、どこで見極めたんだろうって。逆に、演劇を続けた結果役者として売れていればそれはいいんだけれども、そうもなかなかなれなくてタイミングを逸するっていうのは恐ろしいことだなと(笑)。自分も遅ればせながら結婚してみたり子どもを生んでみたりしたけれども、どっちもなんとかぎりぎり間に合ったっていう感じだったから。

                    〈第2回に続く〉
                    このシリーズは週1回更新予定です。


                    ●ペヤンヌマキさん脚本・演出・主宰 ブス会*公演

                    まもなく公演開始!チケット絶賛発売中!!

                    第3回ブス会*『女のみち2012

                    AVの撮影現場を舞台に渦巻く、女たちの様々な感情を描く、「すべての賞味期限切れ女に捧ぐ」群像劇。2006年にポツドール番外公演“女シリーズ”第1弾として上演された「女のみち」の6年後を描く新作。20121011日〜14日下北沢ザ・スズナリにて。

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